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古代ギリシャ、運命の女神モイラはゼウスに警告の予言を告げていた。
「ティターン族をタルタロスの深淵に幽閉すれば、そこから誕生した怪物がオリュンポスと世界に大きな災いをもたらし、ゼウス自身も怪物に不意を突かれて敗れることになり、人間界も神界も闇に包まれ、戦争の時代が始まってしまう。
この戦争はゼウスとアフロディーテの子孫が88星座に導かれて立ち上がるまで終わらない」と。
しかし、傲慢なゼウスはこれを信じようとせず、モイラの予言はすぐに現実のものとなり、世界に災いをもたらす巨大な怪物テュポーンが誕生した。
テュポーンはゼウスが女遊びをしている隙にゼウスの最強の武器である雷霆を盗み出し、それを使ってオリュンポス山を混乱に陥れた。
慌てた神々は次々と逃げ出し、武器を失ったゼウスはテュポンに太刀打ちできずに惨敗を喫する。
この時、モイラの予言を思い出したゼウスは最後の力を振り絞り、自身の神力を天上の88星座に分け与えることで、人間界と神界の未来を予言の子と88星座に託した。
その中でも最も目立たない星座「こじし座」のみに使命を託していた。こじし座はゼウスの命に従い、「予言の子」を探しに人間界に向かうのだった。